『アウトプット大全』
結論:アウトプットしないインプットは意味がない
適切なフィードバックもまた不可欠である
アウトプット大全では、インプット・アウトプット・フィードバックの3つが適切に循環する時に自己成長のサイクルが完成すると説いている。
中でも、アウトプットの方法について具体的手法を交えて解説した本となっている。
ここでは、個人的に学びになる箇所を抽出している。
さて、理想的な「Input:Output」の比率を知っているだろうか?
実は、著書において Input :Output = 3:7が黄金比とされている。
圧倒的不足するアウトプット
脳はせっかくInputした知識でも、使わなければ「重要な情報」として認識しない。
9割の人は「わかったつもり」になってしまっている。
つまり、Output(実際に使うこと)中心の学びに切り替えるのが重要である。
著書における定義では、Outputは3種(=話す、書く、行動する)
3種について具体的なOutputの助言がいくつか記されていて、実務において注目すべき点を以下に記す。
3種のアウトプット
話す
「話す」を通じたOutputでは事実を述べるだけのOutputでは不十分。
事実に加えて、自分自身が感じた感想や意見を織り交ぜて、話すことがOutputの向上に繋がる。
是非とも、今後の発言時に意識したい。
事実+感想/意見=アウトプット力向上
書く
どんなに素晴らしい体験をしたとしても、それはただのInputで、時間の経過とともに失われてしまう。
しかし、書くことで脳幹網様体賦活系(RAS)が刺激され、記憶に役立つ。
さらに、紙を用いてメモした時、タイピングによるメモした時での記憶定着率を比較。
手書きで書いたほうがタイピングよりも記憶に残りやすいことが明らかになっている。
手書きでメモを取る
行動する
自己成長に繋がる最強のOutput方法として「教える」ことが紹介されていた。
(参考:ラーニングピラミッド)
ラーニングピラミッドの数値には根拠がないと言われているが、教えることが有効な手段であることに変わりはない。
Outputを想定したInputを行うことで、自己成長を助ける。
Output(教える)を想定したInput
その他Tips
引用する時に使えるサイト
以下に有益な著書に示されていた有益な引用元を記す。
Google scholar(学術論文・学術誌を検索)
Google ブックス(書籍内の全文を対象に検索)
PubMed(生物医学の英語論文データベース)
悪口は人生の”害悪”
悪口によるマイナスの影響は科学的にも証明されている。
ストレスホルモンの増加、人間関係の悪化、悪いところ探しの名人になってしまう。
質問する
Input開始前の質問(疑問)が学びの方向性と深さに影響する。
Inputする前に「何を学びたいのか」を自分に問い、脳にインストールすることで学習を効率的に実施できる。
プレゼンをする
緊張を味方につけると、パフォーマンスは上昇する。
(参考:ヤーキーズ・ドットソンの法則)
説明する
自分の言葉で説明すると自分の記憶にも圧倒的に定着しやすくなる