多動力とは何個もの異なることを並行して進める力のこと。
この力が『インターネットの普及した現代に欠かせないスキル』である。
そう唱えるのが堀江貴文さん(通称:ホリエモン)の著書「多動力」の中で唱えています。
メジャーリーガーのイチロー選手のように、日本では1つのことを続けることが美学とされますよね。
「石の上にも三年」の考え方に対して一石を投じる本です。
では、その多動力を身につけるためにどうすればいいのでしょうか?
この記事では著書の中にあるヒントをまとめてみました。気になった方はぜひ実際に購入してみてくださいね。
多動力を高めるためのポイントまとめ
著書の中から多動力を身につけるためのヒントを8つ抽出しました。
- 1つの仕事をやり続けることはリスク
- 自分の得意分野以外は他人に任せる
- 完璧主義<完了主義
- 初めは1つのことに注力する
- ワクワクした時間を過ごせているかを意識する
- 一般的な教養を身につける
- 睡眠・ストレスには気をつけた生活を送る
- 恥を恥と感じないくらい好きに生きる
1つの仕事をやり続けていて、希少性を高まるのか
ダイヤモンドに価値があるのはなぜか、考えてみたことはありますか?
それは希少性が高いから。道に落ちている石とは違い、地球上にあまりないことが知られているからなのです。
インターネットの出現によって、情報を誰でも取得することができるようになりました。
つまり、職人のノウハウなどは公開され、産業間のカベは崩壊していっています。
そんな状況で「1つの仕事をやり続ける」という生き方は、自分の可能性を狭めている、と明かしています。
バカ真面目の洗脳を解く
多動力は1度にいくつものことを並行して進めなければなりません。
でもそれらは「全部、自分でやらなければいけない」と考えていませんか?
サッカーで例えると、オフェンスもディフェンスも、ミッドフィルダーも、ゴールキーパーも全て自分ができなくてはいけないでしょうか?違いますよね。
ポイントは、自分が最も力を発揮できる仕事だけやること。「自分でやらないこと」を決めることが大切だと感じました。
自分にしかできない仕事以外は、他人に思いっきり任せることを考えましょう。
サルのようにハマって鳩のように飽きること
1度にいくつも手を出すのではなく、まずは何か1つに絞って徹底的にハマること。
つまり「エッセンシャル思考」の考え方を持つことに近いと感じました。

(引用)著書「エッセンシャル思考」より
「より少なく、しかしより良く」と考えて、1つずつ武器を増やすことを始めることが良いのではないでしょうか?
まずは何でも良い。1つのことにハマることから始めてみましょう。
1度深くまでハマり、あっさりと次へ移る。これからの時代は、そうやって80点取れるものをいくつも持っている人が強い。
「自分の時間」を取り戻す
前述の通り、多動力は1度に他のものを含めて並走するので、時間の確保をしなければいけません。
つまり、やらないことを決めて、人生の中での自分がワクワクしない時間を減らすことが大事になります。
そこで、1日の中で時間を費やすことが多いのが「人間関係」。
自分の時間を生きるためにも、付き合わない人を明確にしておくことが重要だと堀江さんは語ります。
特に、時間を平気で奪う人(突然電話をかけてくる人など)とは距離を取ることを考えてもいいのかもしれませんね。
周りの人に動いてもらうための裏技
既述ですが「自分1人で全てやろうとしないこと」がことが重要としました。
つまり、他の人に動いてもらうことを意識しなければいけません。
そのために必要なものは教養であると明らかにしています。
堀江さんの推奨したのが「サピエンス全史」。
気になった物事の歴史の奥まで深掘り、本質を理解することが重要なんだとか。
(私は歴史には苦手意識があったので、1つの時代からちょっとずつ攻略してみます)
世界最速の仕事術
多動力でいるための秘訣として「健康」を著書の中では挙げていました。
健康の中でも特に2つ「睡眠」と「ストレス」について、意識すべきことがあります。
仕事の質は睡眠で決まる
よく寝ることは多動力をスキルとして取得する上で基本。
多動力を発揮するために睡眠時間を削ることは絶対に避けましょう。
よく寝てこそ、質の高い仕事ができ、多動を可能にするのです。
ストレスのない生活を送ること
すべての悩みは「対人関係の悩み」である、と著書『嫌われる勇気』でも紹介されています。
ストレスを増やさないためにも、付き合いたくない人とは付き合わないことが鉄則なのです。
好きなように生きて、思いっきり恥をかく。
多動力を習得するために、そもそも感情のフィルターを外せているでしょうか。
「他人からどうみられるだろうか」という周りを気にしてしまう感情は、あなたを邪魔して行動を妨げてしまいます。
確かにそれは「他人」によく見られようと気にしてしまう日本人らしいことなのかもしれません。
けれど、あなたの友人の高校の頃にテストで追試だった人、第一志望に不合格だったこと、毎日覚えていましたか?
そう、誰もあなたのことなんて興味がないんです。
今あるものに縛られていないか
多動力は大人になるに連れて失われていってしまいます。
「未知なるもの、新しいことに興味がなくなった時に老いは始まる」と堀江さんは語ります。
これは自分も当てはまってしまったのですが、自分が持っているもので何とかしようとしていませんか?
「理工学部出身だから〜〜」など、手持ちのカードを活かすことを考えるのではなく、何をやりたいかを純粋に考えること。
その際に必要なカードはまた集めればいいのです。
そうすることでスピードが加速して、いくつものプロジェクトを手がけることができるようになるのだ、と教えてくださいました。
人生に目的なんてない。今を楽しむことだけが、全てなのだ。
多動力で夢中で日々を過ごそう
多動力を身につけると、仕事も遊びも次第に境目がなくなり、1日24時間がワクワクで埋め尽くされるそうです。
1秒残らず人生を楽しみ切るために、あなたのワクワクを見つめ直し、自分の時間を取り戻し、好きなことをして過ごしましょう。
多動力を身につけるためのネクストアクション
- 副業で興味のある仕事を1つやってみる
- 他人に仕事をお願いしてみる
- 自分がどんな時間にワクワクしているかを観察する
- サピエンス全史を読む
- (多動力を実際に購入する)
参考文献
- 著書「多動力」堀江貴文
- 動画「多動力はこうやれ!!やりたい事をすべてやる時間術とは!?」
- 対談「多動力の元祖、高城剛。ホリエモンと人類の未来を語る」
- 東洋経済オンライン
- 動画「多動力対談#04」
- 動画「多動力対談#05」
- 動画「多動力対談#06」
- 動画「多動力対談#07」